私が(弁理士 川瀬茂樹)関西特許研究会(KTK)の意匠商標部会 の世話役をしていたとき(’80年)に、講義の必要性に迫られて作った商標の 称呼類似に関する判定法です。
商標の類似には称呼、外観、観念類似の3種類の類似があります。このうち
最も重要なのが称呼類似です。しかし、2つの商標が称呼類似なのかあるいは非
類似なのかというのはなかなか分かるものではありません。判例や審決をいくら
調べても、互いに矛盾するものがいくらもあり、迷うばかりです。TN法はこの
ような商標の称呼類似を簡単な計算により判定する一般理論であり、過去の多く
の審決例に基づいて、できるだけ個人的な主観を排除して作成したものです。
TN法の名前の由来は、2つの商標の類似度(実際には非類似度を計算して
います。)を、2つの単音の非類似度を表すT値の和と、2つの商標の文字数に
応じて調整するためのN値との和であるD値で表すことにあります。そして、2
つの商標の類否はD値に応じて以下のようになります。T値、及びN値の決め方
は判定方法で説明しています。
| D値≦50 | 類似 |
| 50<D値 | 非類似 |